電車で見かける障害者の話

過去にFacebookで多くの反響をいただいた投稿があります。
今日は、その投稿をこちらにペーストします。
電車に一人で乗っている障害者の話。

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なぜだか不思議なんだけど、Sさんと一緒にいる時に、
1人で行動する見知らぬ知的障害者の方に会うことが多い。

おかげで、障害者の特性の話とかができて、ある意味助かるんだけど。

今日も帰りの電車で話してたら、どこからともなく聞こえてくる声。
降りる時に近づいたら、案の定、定期券を首からぶら下げた成人男子の知的障害者の方。

「急行は、どこそこ駅に止まりません」みたいなことを、ちょっと大きな声でお話してる。

当然(?)周囲にはちょっと近づき難い空気。

降りる間際に近寄って、そっと視線に入って「静かにします」と優しく声を掛けたら「はい。ごめんなさい。」と言って静かにしてくれました。

よくできました。

知らない方に言っておきますが、
電車に1人で乗ってる障害者の方って、結構エリートですからね。
そこに行き着くまでに、地道にコツコツ練習して、
ようやく親御さん、支援者さんから、自主通勤を許されたんですから。
じゃあ、なんで大きな声で話したりしてるのかって?
(ここからはあくまで想像なんですけど)
多分、いいことがあったんじゃないかな〜・・・と思うんです(^^♪
例えば、職場で褒められたとか、電車がとっても好きだとか。
だって、皆さんも友達と食事しながら楽しく話してて、
思わず声が大きくなったこととかあるでしょ?
それと同じことじゃないかな〜?・・・と思うわけです。
で、皆さんなら、その時に周囲の視線を感じて
「ヤバっ」と思って静かにするんですよね。
でも、障害のある方はその「空気を察する」ことができないんです。
だから、普通に「静かにします」と教えてあげたら
「あ、静かにする場所なのね」とわかる場合が多いんです。
だって、さっきも言った通り、それができる人だから自主通勤してるんですもの。
もし、そういう人を街で見かけたら、声を掛けてとは言いません。
でも、心の中で「なにか楽しいことがあったのかな?」と思って観察してみてください。
もしかしたら、その喜びに気づくかもしれません。
それだけでちょっと幸せな気分になれたりするし、
世の中がちょっと明るくなる気がしませんか?
2020年10月11日
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