【家具デザイン】S様邸(賃貸住宅)

車椅子ユーザーのS様からのご依頼で
浴室の床に設置する『架台』と『すのこ』を制作しました。

S様は入浴には介助が必要で、
浴室には介助者が抱えて入ります。
浴室の床が接続する部屋の床とフラットではないため、
入居時に作ってもらった上げ床が腐食が進み、
介助者の足元が危険になってきたことから
ご依頼いただきました。

工事前の様子がこんな感じです。

すのこの釘が浮いてきて、ビスなどで補強していますが、
それでも腐食が進んでしまっていて危険な状態。

さらに、すのこを外した状態がこちら

スチールパイプにプラスチックが被覆してある「イレクター」を使って、
限られた予算の中で職人さんが工夫された様子が伺えます。
この状態で、なんとか3年は持たせられたとのことでした。

今回は、もう少し予算をかけて、長い間使えるものにしたいとのご要望。

とは言え、ステンレスでは高価になるし、
木の香りや感触なども捨てがたい・・・

ということで、総合的に判断した結果、
このような形になりました。

まず、下地となる『架台』

鉄工所の職人さんと相談して、持ち運びもできるように二分割に。
そして、錆止めのためにお客様のご要望に合わせてブルーの塗装。
見えなくなってしまいますが、どうせならこだわりたいものです。

そして『すのこ』を乗せた状態がこちら。

いいです!ピッタリです!

こちらは、家具職人と打ち合わせて、比較的水に強く、
腐朽性に優れている「米ヒバ(イエローシーダー)」をセレクト。

なおかつ香りもあるので、浴室の床には向いていますね。

お客様も思った以上の出来栄えに、喜んでいただけたようです。

今回は大きな工事ではありませんでしたが、
ジーデザインの強みが活かせたものになりました。

木の香りに包まれてお風呂タイムを楽しんでいただけたら嬉しいです。

 

このページの先頭へ戻る