経営理念について綴っています。
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今日は
障害者、家族、支援者の目線に寄り添い、
既存の枠にとらわれない発想で
障害者が輝けるくらしの場をつくります。
この部分の中から「3つの目線」について。
まず、障害者に特化したデザインということなので、
障害者ご本人の目線を大切にすること・・・ここは、当然のことだと思います。
次に家族の目線。
私自身が障害者の家族ということもありますが、
そこには「家族とご本人が離れて暮らす目線」も含まれます。
障害者の家族というと、日本の社会では長らく
「家族が責任を持って最後まで面倒を見る」
という価値観が根付いていて、
今もその価値観に追い込まれていく家族が跡を絶ちません。
しかし、そういった価値観だけに囚われることなく、
(もちろん、そのように思うことも否定はしません)
障害者も、その家族も別々の個人であるという観点を持って、
家族が一緒に暮らす幸せだけでなく、
お互いが安心して別々に幸せにくらせる場を持つためには、
今の時点ではどうすれば良いのか?
そんな視点も大切にしたいと思っています。
そして、支援者の目線。
もちろん、支援者の目線は、福祉のプロの目線なので、
とても参考になります。
でも、ここに敢えて支援者を入れたことにも訳があります。
上にも書いたように
「障害者は家族が責任を持って最後まで面倒を見る」
という価値観にどうしても縛られて欲しくない。
なので「生活の場には、家族だけでなく支援者も頼っていいんですよ」
っていうメッセージのつもりで支援者を入れました。
機能性、利便性の追求はもちろんのことですが、
障害者のくらしの場を、如何に家族だけで抱え込まない場所に変えていくか・・・
というジーデザインの目線を大切にしていきたいと思います。
2020年9月30日