完了検査済証の話

先週金曜日のこと。
ある方からご連絡をいただきました。

内容を伺いましたら、使用する建物の完成検査済証がないために
県の障害福祉課との調整で困っている方がいるので対応して欲しいとのことでした。

既存の建物で福祉事業を開業する時に、
よく問題となるのがこの「完了検査済証」です。

建物を建築する時には「建築確認申請」が必要になります。
建築確認申請は「建設予定の建物の建築計画が建築基準法に適合しているか」を
確認するもので、適合していれば「建築確認済証」が発行され、着工できるようになります。

そして、工事の途中と完成後に中間検査、完了検査を受けて
その建物が当初の建築計画通りに施工されたことを確認できたら
「完了検査済証」が発行されます。
この2つの「済証」は再発行されないので、大切に保管しなければなりません。

ところが、「完了検査済証がない」ということがよくあります。
紛失してしまったのか?検査を端折ってしまったのか?
詳しい事情はそれぞれあるのだと思いますが、それが現状です。

そうした時にどうするのか?
個別の対応になるので一概には言えませんが、
弊社でご相談いただいた際には、提携する一級建築士に依頼し、
現地調査等を重ねた上で、適宜書類等を作成していただき対応します。

せっかく準備してきた事業が一枚で流れてしまうこともあります。
物件を探す際には必ず「完了検査済証」の有無を確認して、
ない場合には早めにご相談ください。

2020年10月4日
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