Light&Craft BEER WORKSの説明はこちらから
Light&Craft BEER WORKS #002
Name:ぬとコ
Style:GG Coffee Ale
福祉事業所:領家グリーンゲイブルズ(埼玉県上尾市)→公式サイト
醸造所:ぬとりブルーイング(埼玉県川口市)→公式サイト
Light&Craft BEER WORKS プロジェクト第2弾は、埼玉県上尾市にあるNPO法人みのりが運営する領家グリーンゲイブルズと、川口市で築50年あまりのアパートをリノベーションしてビールを醸造しているぬとりブルーイングのコラボレーション。
盲学校に通う子どもたちの「卒業後の生活を生活を”みのり”あるものにしたい!」という保護者の熱い思いから設立した「NPO法人みのり」
領家グリーンゲイブルズ(以下GG)を上尾市に開所したのは、法人設立から約4年後の2020年4月のことでした。
GGでは、視覚障害の他にも知的障害などの障害のある盲重複障害のある方が通える数少ない事業所で、生活介護事業と就労継続支援B型事業を行っています。
野菜の栽培なども行っていますが「僕らは耳で焙煎をする」をコンセプトに、視覚障害のある方がコーヒー豆の”ハゼ音”を聞き分けて焙煎する「GG Coffee」はメディアにも数多く取り上げられ、注目されています。
東京新聞(有料)
毎日新聞(有料)
NHK厚生文化事業団
もちろん、味もお墨付きで、いくつかのカフェにも卸しているそうです。
GGの施設長の加藤木さんは私の友人で、別の法人事業などで一緒に活動しています。
加藤木さんとSNSでのやり取りを介して、別の友人・大金さんと加藤木さんがつながり、縁あって数年前からGGで働くことになり、現在焙煎作業やコーヒー豆販売のサポートをしています。
大金さんもクラフトビールが好きで、私の関わるビールイベントに頻繁に顔を出してくれて、前々から「GGのコーヒー豆でビール作りたいね」と話していました。
そして、今回、GG Coffeeを納めているさんかくカフェでのビールイベントということで、ぬとりさんに醸造をお願いしたところ快諾をいただき、実現しました。
8月某日、ぬとり代表・山田さんと一緒にGGを訪問。
焙煎作業を中心に施設を見学しました。

焙煎室で記念撮影
作業を見学した山田さん、感激して早速レシピの構想が湧いてきたようで、帰りの車内でアイデアが止まりませんでした。
その後、頭の中を整理してできたレシピは「欠点豆を使った水出しコーヒーのようなコーヒー」
話が動き出した当初から、普段ハンドピックで弾かれて捨ててしまう「欠点豆」を有効活用できないか?と大金さんから提案していただいてました。
見学の際に、欠点豆をいただいて、ぬとりでも水出しコーヒーにして飲んでみたり、いろいろと可能性を探った結果、このレシピに行き着いたようです。

通常の豆(右)と欠点豆(左)
後日、仕込みの日にはGGから3名の利用者さんと、大金さん、支援員さんの5名が駆けつけて、仕込みの手伝い(ほぼ見学ですが・・・)をしてくださいました。
ぬとりの醸造所はとてもコンパクトなため、視覚障害のある利用者さんも足元に注意しながら誘導されて、タンクに触れたり、麦汁の香りを体験したり、とても刺激的だった様子。

レシピの都合で、この日はコーヒー豆は投入せずに、発酵が終わったタイミングで再度投入することに。
そして、約一ヶ月後、利用者さんが「耳で焙煎」してくれた欠点豆を持ってぬとりに再度来てくれました。

水出しにするので少し細かめに挽いてもらいました。
これをビールの中に漬け込んで完成!
さて、欠点豆、水出しというチャレンジは、どんなビールを作り出すのか?

醸造所の前でGGメンバー、ぬとりスタッフで記念撮影!
今後もこのビールについての情報を更新する予定ですので、また覗きに来てくださいね!
※説明をわかりやすくするために便宜上「ビール」と表記していますが、酒税法上では「発泡酒」となります。